先ほど楽器の話を書いたので、続けてみます。

サックスの場合楽器だけでなく、マウスピース、リガチャー、リードの3点セットが音色を決定付けるので、この3点が上手く作用する事がとても重要なのです。リードの「当たり・はずれ」は意識していましたが、学生の頃は「練習すれば上達する」と思い込んでいました。

これも大きな間違いでした。

もちろん学生だったので時間がありますし、事実難しい曲も何度も練習していると吹けるようになるのです。

でもすぐに忘れてしまう。吹けなくなってしまう。

なぜなんでしょうか?


練習をする環境作り(楽器のカスタマイズ)が必要だったのです。

当時僕は無理してサウンドさせようと「意気込んで吹く癖」がついてしまいました。意気込んで吹くのは「格好良い」のですが、コントロールできていないとラウドなだけで音楽的にはサウンドしません。セクションで吹く時に他の人とも合わない音色になっています。下手するとラウドにすらなってないのです。ただ体力を消耗するだけなんですね。

体力を消耗せずにビッグサウンズを出すにはどうすればよいか?

そこで先ほどの3点セットが大事になってくるのです。「吹くとサウンドする」つまり楽器が鳴らしやすいようにカスタマイズする「準備」が必要です。「あれ?簡単に鳴る!!」と嬉しくて楽器が吹きたくなるよな、そういうコンディションを作るスキルと知識は必要不可欠だったんですね。

鳴らすチカラ

こうして環境を整える事で初めて高いパフォーマンスを得る事ができます。そのパフォーマンスを支えるのは「息」です。

息が楽器をサウンドさせ、息が持続する時間が音楽を奏でる時間になり、息の吹き込み方が表現方法になります。


楽器を吹く際に一番大事にしている事(特にウォームアップ時)

・遠くを目指して息を楽器に吹き込む。
・楽器に遠慮した吹き方をしない。
・まずは楽器用のカラダを作る事に集中する。

なにはともあれ「息」で「鳴らすチカラ」を育てます。


あ、気付けばこんな時間、フレッシュで力強い息を吹き込み為にもまずは睡眠ですね(笑)。今日は普段レッスンなどで僕が大事にしている事を書いてみました。

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石川周之介プロフィール